打鍵音
僕の嫁は怖いです💢
よく怒られます。
普段の練習は、電子ピアノでヘッドホンを付けて弾いています。
ということで、弾いている音は聴こえないのですが、嫁からすると、どうも“打鍵音”が気になるらしいのです。
家はマンションなのですが、 部屋の下の住人の方に迷惑をかけているのでは?
と過剰に気にしています。
そんなにやわなマンションではないと思うのですが、そのことでよく揉めます。
特に、速い曲を調子にのって弾いていると怒られます。
いつの間にか打鍵がどんどん強くなってしまい、バンバンいってしまってたのでしょう。
ただ、よく怒られているので、僕も少しくらいは気を付けるようになってきました。
ところが、 たぶん、これ良かったと思います。
ちょうど、よく怒られている時期はショパンのエチュードの「黒鍵」を練習していました。
この曲、聴いていてもわかるように、動きが速いながらも、軽やかに弾く技術が必要です。
打鍵が強いというのは、指だけですべての動きをコントロールしようとしている表れではないかと。
その結果、音離れの悪い、軽やかに聴こえない「黒鍵」になっていました。
指だけで速い動きをコントロールしようとしているので、速さにも限界がきてしまい、スピードを上げられないです。
また、鍵盤からの指離れも悪いので、どうしても軽やかになりません。
そこで、嫁からのプレッシャーです。
「打鍵を強くしすぎると怒られる‼」
という怖さがあると、鍵盤をたたく時に、叩ききらずに弾くようになってきます。
しかし、叩ききらずに弾いていると、音抜けがひどいです。
ただ、これを続けて練習していると、だんだんと鍵盤を叩ききらずに、また、音抜けもどんどんと少なくなってきます。
たぶん、入り過ぎていた力が抜けてきたのでしょう。
「黒鍵」のスピードもだんだんと上がってきます。
指離れも良くなってきました。また、ピアノの弾き方なんかでも、カラダの使い方が変わりました。
指ばかりに頼っていたところ、肘、体全体への意識が芽生えてきました。
まだまだ、使い方はダメですが、指以外に意識がいくようになりました。
これは僕にとって大きな収穫です。
他の曲を弾いても、速い動きが今までよりずいぶんと楽になっており、僕の中では軽やかさが増したと思っています。
打鍵が強いというのは、余計な力がかかり過ぎているということですね。
打鍵をコントロールできると余計な力も入れすぎず、指の硬さがなくなるので、軽やかさが増すということだと、勝手ながら解釈をしました。
実際に、今現在習っているわけではないので、正しいのかどうかわからないですが、僕なりの解釈です。
嫁の怖さのおかげです。
0コメント