動きの速い曲を人前で弾く時の落とし穴
この前のピアノサークルで、動きの速い曲を弾かせていただきました。
その日の出来を後で振り返って一つ気が付きました。
音抜け、指のもつれなどそんなものは単なる練習不足。
それ以上に気になったのが・・・・
まったく覚えていない!
自分がどういう演奏をしていたのか、ほとんど記憶が無い!
今回特別に緊張していたわけではない。
いつも緊張はしているけど、いつもと同じくらいの緊張感。
譜めくりミスして、記憶が飛んだことだけは覚えているけど、細かい部分とかは覚えていない。
頭が真っ白になっていたというわけでもない。
いつもはもう少し覚えている。
「大きく転調する部分で自分なりに意識して間を取った」
「出だしから大きく緊張をしていたから、指の動きがスローになったところで、呼吸を整えた」
など、場面場面で自分が何を考えていたとか、気を付けていたところを忘れていたとか、色々覚えている。
しかし、今回はまったく覚えていない。
何でなのか? よくよく考えてみると、ここまで動きの速い曲を人前で弾いたのは、たぶん人生初だと思う。
発表会は中学3年が最後、その時は速い曲ではなかった。
それ以降は多数の人の前で弾いたことが無い。
独奏では、ホント最近ピアノサークルに参加させてもらってからなのでそれくらい人前は無い。
ピアノサークルでもここまで速い曲は今まで引いたことは無い。
今回の曲は3回目だけど、1・2回と少しずつスピードを上げてきて、ここまでスピードを上げたのは今回が初めて。
そのように冷静に思い返して考えてみると、速い曲を弾くことによって単純に余裕が無くなってしまっているいることに気が付きました。
例えば、ゆっくりとした曲では、結構緊張をしていても、まだ考える瞬間は結構あります。
曲が転調するとき、フッと間が空く瞬間、緊張している時は
「ここから息を整えて、さらに落ち着こう」 とか、
「もっと冷静に、テンポが速くならないように」
など緊張しながらも考える瞬間が少しはある。
たまには
「椅子の高さ調節ミスってしまった!」
とか考えていることもある。
しかし、今回の演奏では全くこんなことを考える余裕が無かったです。
最初に出だしたスピードそのまま考える余裕もなく、小節またぎでも余裕がなく、気持ちを整えるタイミングもなく、ホントにまったく考えていなかったです。
もっと旋律を歌うようにしよう、旋律が変わる小節でいったん気持ちを切り替えてタイミングを変えよう、などホントは考えたいですがまったく考える余裕が無いです。
これは僕にとって初めての落とし穴でした。
もっと練習段階で、気分良く弾いているだけでなく、練習から間を取る余裕をとる練習をしなければならないです。
また、速さに対して、指もカラダも心も全部余裕を持つことができるように意識をもっていかないといけないのかなぁと。
また、人前での演奏の時にもっと自分らしさを出せるように意識をしてみないと・・・
どうしたら良いのか、まだ全然わかりませんが、練習中に試行錯誤して色々と工夫をしていきます。
なんか希望の光が見えれば、また、記事にするつもりです。
最後までありがとうございました。
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