曲の終わり

音楽を演奏していたり聴いていたりする醍醐味の一つに、終演があります。

曲の最後はとても大事で、気持ちよく弾いていても終わりに間違ってしまうと全部が台無しになってしまうような気もするぐらい、途中のミスよりも心残りは大きいです。

それくらい終わりは最後に残るイメージなので、曲の好みには大きく影響してしまいます。


今までにも、色々クラシックなど聴いてきましたが、途中の旋律とかとても好きなのですが、終わりが物足りなくて、それだけでその曲に興味がもてないということも多くあります。


フォーレの曲を聴いていると、特に最近それを感じます。

最近、フォーレにどっぷりつかりこんでいるので相当ひいき目も入っていますが・・・


フォーレの曲は終演に向かっての仕掛けがいくつもあって、その仕掛けをすべて受け取って最後に終わっていくという感じを受けています。

ほんとフォーレびいきですね。


メジャーな曲で個人的に一番終演が好きなのは、定番ですが


“ドビュッシー 月の光”

です。


前奏部と同じような旋律で終盤始まるのですが、前奏よりも少し幻想的な静けさが終演の感情を盛り上げてくれます。

そして最後に、流れるように、盛り上がっていくようにアルペジオが続くのですが、盛り上がりも上がりきることなく静かに終わりを迎える

やっぱり名曲ですね~


オーケストラでの終演は個人的には壮大な迫力のある終演が好きなところもあるのですが、静かに終わる終演として一番好きなのが


“ボロディン 中央アジアの草原にて”

です。

草原の遠くの方から遊牧民が近づいてくる雰囲気がとてもよくイメージできる曲です。

とても好きなので、谷口楽団のレパートリーにもいれています。


ロシア国立交響楽団 エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮 “中央アジアの草原にて”

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