食わず嫌いなバッハ

小学生の頃に“こどものバッハ”という練習曲集をして以来、バッハの曲は弾いたことがありません。

面白味もまったくわからず、ただ嫌々弾いていた記憶があります。

“こどものバッハ”曲集も最後まで練習せず、途中で挫折して終わっていたと思います。

それ以来、一切バッハは弾いた記憶がありません。

逆に、耳を傾けてバッハの曲を聴いたこともありません。


ところで、自分自身に「なんでバッハが嫌いなんやろ?」と問いかけてみても明確な答えが浮かんできません。

別に、バッハの曲を聴いていると身体が受け付けないとか、嫌なことを想像してしまうとか、そんなことは一切ありません。

ただ、子供の頃に挫折をした記憶だけがあり、それだけなんです。


ただ最近、「少し聴いてみようかな?」と思うようにもなってきています。


サークルでバッハの演奏を聴いたり、ブログなどでも演奏動画を聴かせてもらったり。

今まで、真剣にバッハの曲を聴いたことが無かったのでじっくりと聴かせてもらうのは初めてだと思います。



改めて聴かせてもらうと、やはり良いです。

特に、バッハが好きという方の演奏を聴くと余計に良さが伝わってきます。
そういう演奏を聴くからこそ、少しずつバッハに抵抗感が無くなってきているのを実感します。

そこで僕自身、改めて思い知らされました。

"嫌い"というのは自分で可能性を消してしまっていて、何も良いことがない。
最初から否定して受け入れないのではなく、好きでなくても、受け入れようとする事が大きく可能性を広げることなんやと考えさせられます。

さらに"好き"であるならこれ以上のことはありません。
それが次に繋がる大きなきっかけになり、いくらでも可能性が広がります。そのような"好き"という気持ちはなかなか持てるものではありません。
そういう気持ちのある演奏だからこそ、心を動かしてくれるのだと思います。

ホントに感謝です。


バッハに少しだけ興味を持ったもので、さっそく本屋に行って楽譜を見てました。
知らない曲集だらけです。

ほんと無知で。

何故か、「イギリス組曲」と「フランス組曲」の曲集が目につきました。今まで僕はまったく知りませんでした。

どんな曲なのか、家に帰って数曲だけ動画で聴かせてもらったのですが、なかなかどんどんと聴きたくなってきます。


僕も少しずつ、食わず嫌いが克服できそうです。




0コメント

  • 1000 / 1000