僕のピアノに影響を与えてくれた“T君”
ピアノを通して今まで人とかかわることはありませんでした。
数年前からはサークルに参加させていただいていたり、ブログを通して色々な方と交流させていただいているのですが、それまでについてはピアノでの交流は全くない環境です。
僕のピアノ活動において影響を受けた人というのは身内以外の他人となってくると
高校まで習っていたピアノの先生くらいしかありません。
そしてもう一人、小学校の時の友達でT君という子が大きく影響しています。
時々、僕のブログにも書いているのですが、小学4年生の頃からでもサラサラとショパンの幻想即興曲を弾く友達でした。
おそらく、学年一上手な子でピアノに関しては僕のあこがれでもありました。
とにかく動きの速いピアノ曲をよく弾いていました。
ショパンの幻想即興曲
シューベルトの即興曲90-4 142-4
ワイマンの銀波
小学生の僕からしたら、こんな難曲をサラサラ弾いてしまうT君がすごすぎて憧れると同時に、あのようになりたい!なんて思ってしまったりしていました。
そして、小学6年生の時に自分の中では今までで一番速い動きの曲で、 ショパンの華麗なる円舞曲34-3を練習するのですが、いまから思うととにかくメチャクチャです。
幻想即興曲はどうしても無理だけど、あのような速い動きの曲が弾きたくて弾きたくて無理をしてた感がとてもあります。
本当は軍隊ポロネーズが弾きたかったんです。
全音ピースを見ると、幻想即興曲と同じ並びにリストアップされていて、難易度も同じだったので、軍隊行進曲が弾けるようになるとT君に追いつけるような気がして、弾きたかったです。
でも、指が届かなさ過ぎてこれはあきらめました。
高校生くらいの頃に幻想即興曲とシューベルトの即興曲の90-3をメチャクチャながらもなんとか弾くことはしていました。
そして、軍隊ポロネーズも何とか弾いてはいました。
この時にこの曲を選曲していたのは完全にT君の影響です。
自分の中でやっとT君に追いつけたような気がして、とても自己満足をしていました。
もちろん、これだけの難曲を弾いていただけで、とにかくメチャクチャでした。
今から思うと、何とか弾いてはいるものの、T君のレベルには到底達していなかったです。
以前に、ピアノの難易度について記事をあげたことがあります。
この時から、全音ピースのE(上級)難度に固執していました。
E難度というのも幻想即興曲がE難度なので、それを弾かなければT君に追いつけないというのが、高校生になっていても感じていたと思います。
小学生時代だけの付き合いにも関わらず、T君のすごさが頭にずっとこびりついていて選ぶ曲やああいう風になりたいという感覚は常にあったのだろうと思います。
僕のピアノ人生の中では弾く曲や、良くも悪くもE難度以上にこだわり過ぎたというのはホントT君の影響が大きいです。
その影響で、背伸びをしすぎて自分の音色というものを失うようになっていたこともありますが、それに気づかせてくれたり、人と交流がなくてもピアノを続けるモチベーションを保ち続けさせてくれたのだと思います。
なんやかんや言って、こうやって思い出すということはいまだに影響しているのだと思います。
やっぱりすごかったT君です。
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