メトロノームの使用

2年ほど前から、ピアノ練習をするときにメトロノームを使用しています。 

何十年とピアノ練習はしていますが、それまで使ったことが無かったです。  


きっかけは、楽団での演奏をする時に、テンポを合わせないと他の楽器との調和が難しいので、そのために使用しだしました。 


しかし、やっぱりメトロノームは必要ですね。 


 これを使うと、自分の粗さが目立ってでてきます。  

いかに、気分のままにテンポが速くなってしまっていたり、しっかりと1小節最後まで拍子をとらず弾いていなかったり、まぁ~ホントに粗さが出る。  


また、機械にテンポを決められると余計に演奏の粗さが目立ちます。

しっかりとテンポをとって、感情だけで進んでいるところをもっと正す必要があります。 



しかし、それ以上に実感したのが、自分の普段弾いているテンポに無理があったということです。


どういうことか? 


普段、練習して慣れてくると自然と曲を弾くスピードが上がってきます。  

それで調子に乗って、速くなったスピードで練習をしてしまいます。 


結局、これだけでは、全然上達しないですね。 


どうしても、同じ部分でミスをしたり、細かい部分の指の動きが雑なままです。 

自分の欠点が見えないですね。 


普段、練習している曲でどこまでスピードを落とせばミスタッチなく、もつれもなく弾けるのか確認をしてみました。 


練習している曲のスピードが120だとすると、100まで、スピードを落としてみます。  

やはり苦手な部分はミスしてしまう。 


もっと思い切って80まで下げてみよう!

あれ?ここまで下げてもミスしてしまう。


こんなはずでは? 


もっともっと思い切って60で! 

もう半分のスピード。これなら大丈夫やろ 


ミスはしないけど、全然スムーズじゃない! 



 結局、ゆっくりのスピードでもまともに弾けていないということは、ごまかしごまかし弾いていたということなんですね。 

ということは、ゆっくりのテンポで確実に弾けるようにして、少しずつテンポを上げていけば良いのでは? 

 

まぁ当たり前のことですよね。 


 ただ、今まで面倒くさくてしていなかっただけなので。 


ということで、今では十分にメトロノームを使用して練習することもしています。  

ある程度譜読みができれば、確実に弾けるスピードまでテンポを設定して。 


この時点では、相当に遅いです。 

 でもこれが重要なんですね。  


これで、ミスをせず、指の硬さもとれるようになるまで反復をして、10ほどテンポを上げます。 


いきなり10もテンポを上げると、最初はミスをしたり指の分離性の悪さが目だったりしますが、何回も練習をしていると上達してきます。 


しかし、テンポを10も上げて何回やっても上手くいかないときは、もう一度最初の遅いテンポに戻して、指の動きを再確認しながら、今度は、テンポを1ずつあげて確実に指の動きを覚えさせるようにしていきます。  

そうして、積み重ねていくと、何度も反復練習もできる、いつの間にかスピードアップもできている。 

と信じて、このように練習をしています。


理屈通りにいかない時もいくらでもありますが。  


特に、苦手な部分などはこの練習をよくしています。


基本なんでしょうね。

今までちゃんとやっていなかった自分に悔やまれます。 

 もっと早くしておけば良かったです。 


曲に行き詰った時も、もう一度確認するように、極端にスピードを落として、もう一度再確認するようにして基礎からじっくりと行います。 


それを繰り返していると、何とか迷宮から脱出できるきっかけが見つかるかもしれないです。 


昔からそんなに変わらず、シンプルな練習器具ですが、メトロノームには変わらない良さがありますね。

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