フォーレ ノクターン第6番
前回の記事でも書かせていただきましたが、
今、フォーレの“ノクターン 第6番”
を練習しています。
この曲、練習すればするほど引き込まれます。
ある意味、練習しているときに、ここまで冷静さが無くなってしまうのは初めてかもしれません。
練習レベルとしては、まだ、曲として全然成り立っていないレベルです。
全然、弾けていないレベルのはずなんですが、弾いているとあまりにも気持ちが良すぎます。
練習をしているときに、フォーレらしいキレイな音色が聴こえてしまいます。
何回となくCDを聴きこんでいるせいか、練習の音色から一気にCDの音色が頭の中に流れ込んできてしまいます。
そのまま、弾きながら妄想の世界に入り込んでしまいます。
おかげで、冷静に練習ができないです。
譜読みの前から、CDを何十回を聴きこんでしまっているために余計に冷静さを欠いてるのかもしれません。
あまり良くないですね。
しかし、これだけ練習すればするほどはまり込んでいく曲は僕の中では初めてです。
僕が弾いた曲の中では一番、表現の幅が広いような気がします。
フォーレらしい僕を悩ませている不協和音のような旋律から、一転して一気にとても美しい旋律へと変化してきます。
やはり、フォーレはあほではなく、天才です。
間の取り方、メロディラインの出し方、少し変えるだけで曲調が大きく変化するので、少しでも自分らしさを出したくて工夫をします。
その試行錯誤が何ともいえない、今までで一番深いような気がします。
所詮、僕が今までに弾いた曲程度の話ですが。
ただ、表現の幅がとても広い曲だけに、僕の技術レベルでどこまで表現できるのか、下手をするととても退屈な曲調になってしまうかもしれません。
どんな表現になっていくのか自分の中でも楽しみです。
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