ヘルベルト・フォン・カラヤン

今日は、少し自慢をさせていただきます。 


 僕・・・・ 


 あのカラヤンに会いました‼ 


もう30年ほど昔の話ですが。  

ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリンフィルハーモニー管弦楽団を率いて来日した時に、シンフォニーホールへ聴きに行くことができました。 

その時のプログラムで覚えているのが 


チャイコフスキー 交響曲第6番 「悲愴」 

でした。 


舞台から出てきた時、付き添いの人に支えられながらヨボヨボと出てきていました。 

それが 指揮台に立った途端にさっきまでのヨボヨボが嘘のように、背筋が伸び、タクトの振りも緻密で素晴らしい演奏でした。 

演奏後、ものすごく感動していた記憶があります。 


その感動の余韻のまま、僕はシンフォニーホール近くの中華料理屋さんに晩御飯を食べに行きました。 


そこで食事をしていると


・・・・・     あのカラヤンが!!! 店に入ってきました。 


それも完全にリラックスをしたジャージ姿で杖をついて。 

店中が息を飲むような雰囲気になっていたのを覚えています。 


そのまま、カラヤンは店の奥の個室に行くようですが、その途中に僕の座っている席の後ろを通ります。 

足腰が弱いせいか、僕の座席の後ろを通るとき、カラヤンは僕のイスの背もたれをガッシリと掴み、身体の支えにしていました。 


その時、僕とカラヤンとの距離は数十センチ。


間近です。 


握手とかサインとか、そんなこと考える余裕もなく、僕は完全に固まってしまっています。

まったく声がでません 


そのまま、カラヤンは奥の個室へと消えていきました。 


もう、最高に感激です。 

という自慢です。 


それが、カラヤン最後の来日となっています。 

今までで、一番感激したコンサートでした。 


もうこんなことは無いでしょうね。  

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