三善 晃 “海の日記帳”

去年、いつも参加しているサークルの演奏会で“海の日記帳”という曲集の中から、数曲聴かせていただきました。 


すごく、幻想的で美しい曲集ですね。 

クラシックでもほとんど日本人作曲家の作品は聴いたことがありません。 


僕も、サークルの演奏会で聴くまでは失礼ながら三善晃という方も知りませんでした。  

曲集を聴いていると、子供が聴いて楽しくなるような曲調から、大人が聴いても心に打たれるような幅広い曲が並んでいます。 

静けさと幻想が伝わってくる曲がとても多いです。  


しかし、この曲に感銘を受けたのは、もう一つ理由があります。 

それは、演奏会で弾かれた方の独特の世界観でした。 

その方は一度きりで、それ以来サークルで出会うこともありません。 

通りすがりに一度だけ挨拶をさせていただきましたが、細身の男性で、キレイな目が印象的な方でした。


演奏が始まると、一瞬でその方の世界観に引き込まれてしまいます。 

鍵盤一音一音すべてに魂を込めて弾いておられるような、そんなイメージが今でも残っています。 


終演は音の余韻が消えるまで、緊張の予断も許されないような雰囲気でした。 

そこまで、引き込まれてしまいました。 


その演奏のおかげで、三善晃先生の曲を知ることができ、興味も持つようになりました。 

その方も演奏の前にあいさつで 「三善先生のことを少しでも知っていただきたい」 というようなことを言っておられました。 


その方の演奏のおかげで、感銘を受けたのは僕だけではないでしょうね 

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