2年前の6月に初めてmooさんのピアノサークルの見学をさせていただき、その次の7月の練習会にて20数年以上ぶりに人前でのピアノを演奏させていただきました。
普段がヘッドホン練習で身内にも聴かれることもないので、人に聴かれているという感覚でとてつもなく緊張していました。
その20数年以上ぶりに弾いた記念すべき1番目の曲が、このドビュッシーの“沈める寺”でした。
運指があまり複雑でないので、緊張でどうなるかわからない僕にとっては最良の選択だったと思います。
そして、とにかく好きな曲です。
さすが印象派といわれるだけあって、曲とタイトルだけで風景を想像することができます。
フランスの伝説を題材にした曲らしいのですが、雰囲気は伝わってきます。
あまりその伝説ということまでは僕は知らないのですが、
寺といってももちろん日本の寺院のようではなく、ヨーロッパの大聖堂のようなイメージで
幻想的な海の中ほど、鐘の音を鳴らしながら大聖堂が徐々に浮かび上がってくる
完全に姿を現し、パイプオルガンを荘厳にならしながら寺院として栄華を極める
時代とともに寺院が衰退していき、最後には繁栄していたころを懐かしみながら静かにパイプオルガンと鐘の音を鳴らしながら再び海に沈んでいく
静寂の中、鐘の音で終演します
これは僕の勝手なイメージなのですが、伝説を知らなくても曲を聴くだけでこれだけのことが想像できます。
絵が浮かび上がるような曲が魅力的です。
これだけの表現ができているかどうかは微妙ですが、表現力が難しい曲です。
ピアノサークルで披露した一番初めの1曲ですが、この曲を選択したのは正解だったと思います。
ミスタッチ、音抜け、間が詰まっているなどいっぱいあるのですが、あのガチガチの緊張感からするとまだ自分の中ではマシでした。
ちなみに、この後に続けてラフマニノフの“前奏曲23-4”を弾かせていただいたのですが、これはもうズタボロで聴けるレベルではありません。
これ以来、積極的にサークルに参加させていただきピアノに対するモチベーションを上げていくことができました。
いまだに課題は山積みですが、この当時よりも自分のレベルアップもできているでしょう。
サークルを通していろいろな方々と音楽でのつながりもできました。
こうして、ブログもさせていただいています。
本当に感謝です。
ほぼ2年前ですが、懐かしい映像です。
指も若干震えています。
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